クリスマスの前の晩に,蜂場の巣箱をみつめて,蜂夫は大いに気をもんでいた TWAS the Night BEEfore CHRISTMAS
「うちの蜂は元気にしているかな?」養蜂家が冬越し準備ですべきことは,全部やった.蜂に給餌し,巣箱をくるみ,シュガーキャンディーもいれた.
素晴らしかった夏の日々を思い出す.蜂たちは一丸となって働いていた,それぞれの蜂が自分のつとめを果たして.
あの女王蜂が ヤスのように熱い,無数の針の間を通り抜け,はじめて高く飛び上がった勇姿を,誇りを持って彼は見守った.
心地よい寝床で眠りについたとき,混じりけなしのハチミツの夢をみた.
女王蜂と彼女の働き蜂は,養蜂家を失望させたりしなかった.60ポンドのハチミツ,こはく色の黄金がしたたり落ちた.
でもハチミツはあっという間に消え失せた.「もっと,もっと」と,皆はせがむ.「クリスマスにハチミツがほしいのよ,素晴らしく甘いプレゼント,これ以上のものはないでしょう?」
新雪の上に,さらなる冬の寒さが覆い尽くすころ,女王蜂を囲む働き蜂の群れは,巣箱の中でぎゅうっと寄り集まっていること,知らないかね?
できることは,すべてやってあると納得し,靴に着いた雪をはたき落として,養蜂家は寒い外から戻ってきた.
なんたる喜びだろう,彼は声を上げた.「さあ,みんな! ごちそうだ.あなたによい年が来ますように! May your Season BEE Bright”」
北米で有名な英詩『クリスマスの前の晩』 “‘Twas the Night Before Christmas” のJoan Riise による翻案