燻煙器の点火方法:燻煙材料の基本は天然素材で,油脂,殺虫剤,保存料などが着いていないものをえらぶ.燃焼缶の底部で点火する.良く燃え始めたら燃料を少し追加し,ふいごを吹いて燃え上がらせる一方,燃料をさらに追加する.底部から1/3ほどまで燃料が入り,ふいごの風で調子よく燃え続けているようなら,燃焼缶が一杯になるまで,燃料をげんこつでぎゅっと押し込み,さらにふいごを吹く.燻煙器のノズルから冷たい,白い煙が大量に出てくるまで,風を送り続けよう.
燻煙器ではかならず缶の底部から燃焼を始めること.4×10インチサイズの燻煙器は燃料が適正に詰め込まれていれば,2,3時間もつだろう.まず点火して,燃えさしができたところで,燃料を容器一杯に追加する.燃焼材料として私は松葉を使う.道路上で車に踏みつけられたものがおすすめだ.何回も車がその上を走れば,松葉は柔らかくしなやかになり,燃焼缶部分にしっかり詰め込める.点火も容易で,使い勝手がはるかに良い.同様に芝刈り機がその上を走り,袋に回収された松葉も柔軟になっている.
燻煙器を使い終えたらノズルの先にコルク,ぼろ布等を詰めて,消火する.こうしておけば,消し炭が残るので,次回速やかに点火できるだろう.火床の下に落ちた燃料は必ず除去しておくこと.
燻煙材料は多彩にある.基本は天然素材で,油脂,殺虫剤,保存料などが着いていないものを使う.松葉,サクラ,ヒッコリー,その他広葉樹の枯れ木(腐敗した材),削りかす,黄麻布,などはどれも具合が良い.乾燥させた草や干し草を使う養蜂家もいる.燻煙材料は養蜂器具店で入手できるだろう.着火剤,ガソリン,その他可燃性液体を使ってはいけない.
松葉や他の木材を燃やせば,素材中の樹脂から木クレオソートが生成されるだろう.目立つようなときは,プロパンガスのバーナーで炙れば,ハイブツールかのみで削り取れる.